あたまが痛い息子の話

-起立性調節障害と診断された長男のことを書きます-

頑張りなさい

学年主任の先生が悪気なく言われた

「頑張りなさい」という言葉に

傷ついたという明確な記憶が二度ある。

 

一度目は、社会見学でバスに乗る時。

 

その頃の長男は、自家用車に乗る時

後部座席で座っていられず

頭痛や吐き気でウンウンうなっていて。

 

アイス枕で頭を冷やしたり、

クッションにうずくまりながら

移動するような日常だった。

 

そんな中で、バスに乗せるのは不安しかなく

先生方に許可をもらって

アイス枕やクッションを持たせることになった。

何とか乗り切ってほしいと願うばかりだった。

 

体調が悪い長男に持たせるには

重たすぎる荷物を

バスに乗り込む直前まで私が持っていて

そのまま席まで持って行っていいものか

様子を伺っていたところ

学年主任の先生が

「いつまでお母さんに持たせてるの!?

頑張って自分で持って

お母さんにお礼を言って乗り込みなさい」

と言われた時。

 

二度目は、学校に迎えに行った時。

 

その頃は、私が教室まで迎えに行って

その場でランドセルを預かって

連れて帰るという日常だった。

 

その日たまたま

その場面を見た学年主任の先生が

「2年生にもなって

ランドセルをお母さんに持ってもらうなんて

1年生に見られたら格好悪い。

頑張って自分で背負って帰りなさい」

と言われた時。

 

私は、とても傷ついてすっかり落ち込んだ。

 

長男はすでに頑張っていたから。

 

母親として私に出来ることは何かを考えた。